コウ爺:うむ、よしよし
泣き止んだらどんなに可愛いか!
アゲハ(子):ヒックヒック
コウ爺:良い子にしてるんじゃ
えっ。
カリ :あやしてくれるのは有難いな、でも
コウ爺:うあああ-
カリ :何を企んでいる
コウ爺:うああっ‼︎
企むだなんて何を言うんじゃ!
なんで企んでるなどと思う!
カリ :雑鬼が何の企みもなしに動くか
コウ爺:どうしてそう考えが捻くれてる!
アゲハ(子):うぐ〜あうう…うあああ…
コウ爺:えええええええ!
アゲハ(子);ああー
コウ爺: やめろ うわああ! やめろ
カリ :先程母幽鬼に対して沢山話してたが
ならば子幽鬼の外し方も話すものだ
コウ爺:えぐぐぐぐー
だから母幽鬼が連れて行かねばならんのじゃ!
カリ :母幽鬼も赤子をいつまでも預けないのだろう
いつどのように連れていく?
コウ爺:そりゃ子供が気を十分に貰えば連れて行くじゃろ!
一日二日待てば連れて行くんじゃないか!
カリ :長すぎる
今すぐ連れて行ってくれねば
ふむ…こうしよう
爺さんが母親を連れて来い
そしたら俺があの人間の血を少し分けてやろう
だが逃げるなら魂心を抜かれる覚悟をするのだな
コウ爺:分かった、分かった!
母親を必ず連れてくる!
ところでだね、
知りもしない人間の血なら…
ワシはむしろご飯を一膳貰った方が良いのだが…
カリ :何?
大亀の洞窟であんなにも血を欲しておったのに
コウ爺:ほっ!
この人間がその人間なの?
年寄りは目が霞んで顔がよく分からんね
赤子幽鬼の気以外まるで感じられなくて、
体の主が誰かも分からんかった、ほほ
えーじゃあー今から探しに行くかのう
カリ :(何だと... ?気を感じない?)
(そういえば包帯を外して歩き回ってるのに、)
(この年寄り以外絡んでくる雑鬼がいない)
(それにこいつも赤子幽鬼について来たようなもの…)
コウ爺:よし、よし。 お爺ちゃんはちょっと行ってくるから、
泣くじゃないよ、分かった?
カリ :今は意識がないでしょうから、
俺が何を言っても無駄でしょう
憑依が解けたら…話す事が沢山ありそうだ
憑依状態で先生の気を隠せるなら、
先生を密かに連れ出せるのではないでしょうか
そしてそれは、
俺だけが知る事実ではないでしょう、おそらく
アゲハ(子):あう
カリ :何ですか
…全く
普段もそんなに大人らしくはないが、情け無い姿ですね。
アゲハ(子):ふえええ…え
(コウ爺:泣くんじゃないよ、わかった?)
アゲハ(子):あうー
カリ :今度は這うんですか
ふぅ…
確かに。今は何を言っても無駄なように見えますね
…嘘をつきました
生きていた時の記憶はないと言ったが…
何かが残ってはいます
まるで他人の記憶のように、ぼやけたものだが
面白い事に、時鬼の日常とさして変わりません
だから幼い頃の記憶も思い出せるはずもないし…
子供のあやし方なんて知るよしもない
ハハハハハハ ハハハハハハハ ハハハハハ
貴様の四肢を八つ裂きにして、
その血を四神の土地天地にばら撒こう!
???:(殿下…)
<ふぃるる先生コメント>
今週もありがとうございます:>
修正日:2023/09/02
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りんご (木曜日, 29 3月 2018 09:44)
久しぶりに読み返しに来ました〜
赤ちゃんアゲハは勿論かわいいけど
ここの見所は饒舌カウリさんですよね!
珍しく自分語りしてるの…いい…(*´꒳`*)